地球上には「生命のある物は必ず死ぬ」という鉄則があり、どんな生物も「死」を 避けることは出来ません。しかし人類だけは、葬儀や埋葬を行い、お墓をつくるなど、 ほかの動物にはない独自の文化を持つことで、避けることができない「死の問題」を 何万年もの長い間、地球上各地で考え、さまざまな意味を形や形式、言葉などで 表現してきました。これが人類の「お墓の歴史」です。 「お墓」の基本には、常にこの「お墓の歴史」があり、今日まで続いています。
現在のお墓と墓石店の問題も、昨日今日に始まったのではなく、人類の歴史と ともに、それぞれの民族でいつも考えられてきました。現在のお墓ことは、少し 身の回りのことを振り返るだけで、たいへん多くの問題(要素)があることが判ります。
墓石店とお墓を建てるお客様にとって、「お墓」に関するあらゆる考え方の原点は 日本人が「死をどう考えたか」に始まり、その上で「お墓とは何か」「お墓の本質とは 何か」ということに行き着きます。
日本人の「お墓の本質」を正しく理解すると、根も葉もない思い付きのような 「お墓の理論」や悪質な「墓相」に振り回されたり、迷信・俗信などにまどわされたり、 とんでもない「お墓」をつくるのなど、絶対に考えられません。 日本人の「お墓の本質」は「幸せ」の一言に尽きるからで、日本人の お墓の本質である「幸せ」は、それ以外のどんな「不幸」や間違った考え方も 入り込む余地がないほど「確かな」ものです。
しかしこれまでの「お墓」に関するどんな本を見ても、「お墓の本質は幸せである」 という考え方を正面から取り上げたものは、一冊もありません。 しかし「お墓の本質は幸せである」という考えに立って、墓石店の経営を考え、 墓石の形をもう一度じっくりと見直すと、本当の墓石店のあり方、お客様との接し方、 美しい墓石、お墓としてふさわしい墓石とは何か、つまり「日本人にとってお墓は どうあるべきか」が明解になり、お墓の仕事に自信と誇りと希望が持てるはずです。
そこで、この度、少しでもお役に立てるのではないかと考え、これまでになかった少人数で系統的な研修システム」「十人の会」を立ち上げることにいたしました。
主催 石文化研究所 共催 石文社(月刊石材)・日本石材工業新聞社 |